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新井 英彦; 栗山 将
Colloid and Polymer Science, 254(11), p.967 - 971, 1976/11
被引用回数:10高密度ポリエチレンの単結晶マットおよび融液結晶化試料の力学分散に及ぼす四塩化炭素の膨潤効果を検討した。単結晶マットの場合、元の分散の低温側に非常に大きな分散ピークが現われた。この強い分散は、膨潤されたラメラ間のすべりによって生じたことを明らかにした。融液結晶化試料では、分散は膨潤により強度は減少したが、分散温度は不変であった。このことはモザイク・ブロック間の変形により、融液結晶化試料の分散がおきることを示している。 分散に及ぼす膨潤効果についても考察を加えた。
新井 英彦; 栗山 将
J.Polym.Sci.,Polym.Phys.Ed., 14(9), p.1659 - 1669, 1976/09
線重合ポリエチレンはその比表面積が大きいなど特異な性質をもつが、その性質、微細構造をその力学緩和に関連づけした研究は無い。本研究では冷間成型した線重合ポリエチレンの力学緩和をさぐり粘弾性測定装置で測定した。その結果、本試料は融液結晶化フィルムの-分散に比べ、ブロードな-分散を示すことが明らかになった。この分散に及ぼす熱処理および四塩化炭素による膨潤効果の検討から、本試料の-分散は単結晶マットのそれとよく似ており、同様にラメラ結晶内の分子運動に由来するとassignされた。その分散も単結晶マットのそれに似ている。
早川 直宏; 武居 正和*; 栗山 将
Reports on Progress in Polymer Physics in Japan, 19, p.479 - 482, 1976/00
直鎖ポリエチレン(PE)を真空中あるいは空気中でCo -線を照射し、粘弾性測定装置および広巾NMRを用いて照射による分子運動性の変化を検討した。 分子運動性の変化の様子は照射の雰囲気により異なる。真空中照射の場合は非晶域の分子鎖の運動が押えられており、この領域で分子鎖間の架橋が起っていることを示している。一方空気中で照射した場合には、非晶域の分子鎖の運動は容易に起るようになり、分子鎖の切断が生じていることを示している。